選挙/衆議院選の投票行動の推測

 今回の選挙は熱かった。何が熱いって、台風の中で主張の明確な党同士が争う、これまでにない波乱だったんだってこと。与野党の混戦選挙区も多かったので、見てる分にはドキドキハラハラしたものだが、さて実際の暮らしにつながってくるとなるとまあ楽しむという視点はなかなか持ちづらいというところだ。 選挙前に「希望の党」が立ち上がり、センセーションを巻き起こすかに見られていたが、小池東京都知事兼同党代表の「排除発言」で最終的に「立憲民主党」が出来て、野党票が二つに。が、この一連の動きの間に与党自公に動きや大乱はなく、安定した議席獲得は与党となった。 そのような党の内乱を横目に、有権者はどうやって議員を選んだのか。細かい分析は細かい人に任せるとして、その分析を元手にした推測を立ててみる。  真っ先に取り上げるのは「知名度候補」だ。自民党でいえば神奈川11の小泉進次郎や、新潟5の泉田裕彦(前同県知事)。立憲でいえば党首で埼玉5の枝野幸男などだろうか。といっても、小泉や枝野は党の目玉候補であり地域住民の信頼感の現れであるのに対し、泉田は一応選挙区では新人なので「党として(というより党の意見と一致して)」より「地域の知名度」が勝っている感じがある。 知名度でまさる候補も全国には確かにゴロゴロいるにはいるのだが、しかしそのような候補ばかりで選挙というのは成り立たない。では、そんな選挙区ではどのような投票行動を有権者は見せたのだろうか。 その前に、今回の選挙区の政党配置について考えてみたい。一番多かったのは、「自民・希望・…

続きを読む

地元意識と高校野球

 夏の高校野球は終盤を迎えている。延長に次ぐ延長、快打に次ぐ快打。 活躍しているのは、大半が私立高校だ。2000年代に入り、公立校のベスト8入りは1~2校、出場自体も少ない。そんな中で、他県から選手を集める「野球留学」に対し、「地元意識」を見る公立校もしくは私立校に甲子園の観客の目が集まるケースがある。 先日の青森山田 対 彦根東戦。滋賀でも超がつく進学校である彦根東側のスタンドは、(甲子園から近いということもあったのか)「井伊の赤備え」を受け継いだように赤かった。 一方の青森山田も、一昔前の「地元代表全然いない系」のイメージを覆すような、青森の選手を中心にしたメンバー。まさしく、地元愛をぶつけ合う試合だったのではないかと感じた。ちなみに、この試合で青森山田は「紅」を演奏していたが、赤備えに紅をぶつける度胸、恐れ入った。 結果としては青森山田の勝利だったが、このような地元愛がぶつかりあう試合は珍しい。熊本代表の秀岳館は、以前大阪のクラブチームをまるまる引き抜いて話題になったし、今年に関しても数割が私立校の野球部だなあ、というメンバー構成だった。 観客は、もっとスケールを大きくするならば、各都道府県民はどのようなチームに地元意識を覚えるのか。県立校でも私立校でも気にしないという人が多いと、ことTwitterでは思う。あるいは、周りに聞いてもわかる。県境に住む方ならば、むしろ隣県の代表を応援するケースもあるかもしれない。 選手に関しても、別に地元意識が重要ではない、と思っていそうだ。学校の地元に愛着を…

続きを読む

洒落について、PRについてのいくつかの考え

「洒落のわからんやつと思われるかもしれませんが、本当にコレで住んでる人がハッピーになれるんでしょうか」 これは、地方PR動画の乱立に関しての話題で、7月26日のMBS毎日放送「VOICE」の西アナウンサーが述べた言葉だ。この言葉は、現代の洒落についての論考を深める言葉なのではないかと思っている。 洒落とは嗜好品であるという前提はさすがに疑問を持たれても仕方がないとは思うが、かといって戦火の少女がその戦争で亡くなった人をネタにされて笑えるなんてことはないだろう。貧困に喘いでいる人が貧困で笑うのは自虐的なのかという議論にも繋がる話と思う。 洒落という名で「人を馬鹿にする笑い」が正当化されて、それからそれについての批判が「洒落の分からないやつだ」と逆批判を受ける構図は、なぜ日常で過ぎゆくのみで誰も指摘しないのか。 Twitterのように、僕も含めたすべての人々が熟成もされぬ考えを即時陳列可能なショーケースが形成されてしまった現状を見て、即時性の笑いをどこまで認めるかの大きな流れを見た気持ちになった。「ジョーク」として流せるのかを自分の頭で考えていくのが本当の笑いなんじゃないかと思うと、漫才とはよく構成された笑いだと気づく。 ちなみに、僕が「世相を斬る芸人」をことごとく嫌っているのは、彼ら自身は「うまく世間のタブーを斬っている」つもりでも(実際にぶった斬っている人は、案外そういうことは迷いつつもいうものだ)実際には中傷のほかは何も言っていないからだったりする。立川志らく氏の「自分は間違っていると思いながら…

続きを読む

最近の記事

人気記事