fhanaについてのある種の論2017 ~メジャーデビュー4周年によせて

 fhànaのライブパフォーマンスは、贔屓目で言うのではないが、場を彼らのものにしてしまう強烈な力がある。kevinさんのソロから熱気を帯びるオーディエンスは、メンバーの登場で目を輝かせる。メンバーもまた、オーディエンスに笑顔で手を振る。それは towanaさんが例えたように、太陽と月の関係にあると思う。 誰か一人が突出したパフォーマンスではない。世代が微妙に異なる演奏者3人ともがコンポーザーを務められる柔軟性と、困難を乗り越えてきたハイトーンボーカルの芯の強さが絡み合う。出るところは出て、引くところはひそやかに。 インターネット発のメンバーだが、ネットの可能性を少しずついい意味で疑い始めた眼から、新しい可能性は始まると信じていたのではないか。そういえば、佐藤氏がFLEETとfhànaの中間期に発表したボカロ曲は「Cipher」だった。意味は「0」、「取るに足らないもの」、「暗号」らしい。なかなか哲学的なタイトルだが、そこからfhànaとしては東日本大震災という大きな出来事を経て、「kotonoha breakdown」という曲を作り上げた。この二曲の間に流れる関連性を断言はできないが、ゼロからの(人々の言葉の)崩壊がはじまりの場所だったのか、と今では思うことがある。 破壊があれば再生はある。それを象徴するのは、fhànaがメジャーシーンで活躍するその真っ只中の昨年のツアーファイナルで、towanaがポリープに苦しんだ一件。 ボーカルにとっての生命線、声。気合いで乗り切ったツアーファイナル。立て続…

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尾道~二度目の旅は慢心に塗れる

 “海が見えた。海が見える。五年振りに見る尾道の海はなつかしい” 林芙美子の Wikipedia を見ると、波乱万丈な人生を正確かつスピード感ある筆致で収めている。それも Wikipedia の各編集者がいう過大性につながっていないのもいい。 とは言うものの、僕は林芙美子の文学作品を一切読んだことがない。尾道ゆかりの人物で言うなら、大林宣彦の俗に尾道三部作とよばれる映画作品も見たことがないし、志賀直哉の「暗夜行路」も名前しか聞いたことがない。  それくらいの基礎知識もない僕でも、尾道の街は一度目に映ると衝撃的な残像となって頭に残る。海を見るとそれは島と陸を近くに隔て、山を見ると寺社仏閣と住宅が互いに並び立つ坂道の壮観。 そんな「ノスタルジックさ」の先にある本当の街の姿ってなんだろう?と思うのだ。 昨年の夏に尾道に行き、今年も行きたいとなんとかお金と時間の都合をつけて無理やり日帰り旅行を構成した。お金の都合、と書いたがさすがに在来線をうまく使って電車代は安く抑えた。 岡山からの在来線で対面に乗ったサラリーマンの覇気のなさや、岡山の高校生の電車率、着く前に対面に乗ったしんぶん赤旗を読んでいるおっちゃんが鼻をほじっている姿にとにかく突っ込みを入れながら、近づく街の姿をとらえていく。そびえ立つクレーンは自由の女神、尾道水道を目の前にたたえ山々をゆっくりと見る。電車から見ても間違いなく突き抜ける青。 尾道駅の有名な駅舎は、今は工事に入って見ることは出来ない。まだ朝だと言うのに、観光客がかなり歩いているし、…

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侮れぬ手足口病

 先日、僕はとある集いにお誘い?いただき、なんとなくその準備を進めていたのですが。 先週の土曜日の朝は、ずいぶん外が寒く感じられ体も重かったので、やや大きめの布団で二度寝をしたのですが、いよいよクラクラしてきたものですから、温度計を取り出しました。うちの温度計は随分と待たなければいけないもので、なかなか焦れったいものよと思うわけですけど、その後に出た温度を見た時はぎょっとしましたね。38.4℃。 一日を通しての倦怠感は脱水状態になり、熱中症か夏風邪かというところかと思っていたんですけれど、まあ何にせよこの時は喉の痛みもなくその他風邪っぽさもなくて、ただ頭痛と熱っぽさがひどかったなあと。 一夜明けて全然症状がなかった様に思ったのがいけなかった。 夕方頃から赤い湿疹が手足に目立ち始めまして、特に右小指の側面と左人差し指の側面の赤さが本当に酷かった。その上それらは痛みを伴っているものでして、やがて月曜あたりから水疱をともなって急激に増え始めました。これではいけないと月曜に診断を伺ったら、無事手足口病でしたというオチ。 いやー、本当に関西ふぁなサミ勢にはご迷惑をおかけしました。行っててもたぶん本格的なレポを書く時間はなかったでしょうけど。

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