進化の一年と「青空」 ~fhanaの次の一手

 先日、僕の好きなアーティスト・fhanaの新曲「青空のラプソディ」が発表された。 僕のfhana愛はこんな記事やあんな記事、そしてこんな記事(これなんてわからない人のほうが多い)で参照していただければわかると思うが、本当にこのアーティストには驚かされる。常に新たな発見があり、かといって気張らず気楽に聞くことのできる間口の広さが、アニソンを主体に活動しつつもそれ以外のフィールドにもファンを獲得する秘訣なのではないだろうか。  そんな彼らの新曲なのであるが、今日は彼らの代表曲にして名曲の「星屑のインターリュード」との対比を感じつつ、先日初解禁されたワンコーラスに注目して備忘録を記していきたい。 タイトルからして、「青空」と「星屑」では真反対のポジションにある。曲調も一方はクラップ山盛りはっちゃけたメロディー、もう一方はストリングスをふんだんに使いポップだけど切ないメロディー。違うアニメではあるが、オープニングとエンディングというポジションの違いもある。fhanaのこれまでの進化とこれからの普遍性を感じる対比である。「つまりはらしくないようで でも今じゃとびら開けてほら 声が聞こえるよさあ 行こう(どこへでも)」 この曲は、9thシングル「Calling」で「羽を休め」て、この曲で飛び立つ、そしてリスナーを飛び立たせる一曲として位置していると思う。前曲から間がないままにで再生したらムードの差に卒倒しそうだけど、これでいいしこれがいい。「僕は君の翼に なれる勇気があるよ  どんな試練も怖くない その魔…

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「ショートショート=漫才」論

 ▲M-1グランプリ2016。僕は和牛がスパイス効いてて好きでした  創作においては、特に小説においてはいくつかの種類に細分化されるものである。短いものであればTwitterのツイートの文字数である140字から2000~8000文字程度の掌編、もしくはショートショート。もしくは大抵8万字くらいが一般にみられるような、長編小説。ネットの場合では、連載という形が創作小説の流通モデルとして一般である。  今回はその中でも前者について、「ショートショートとは漫才である」という持論を展開していきたい。その前に、ショートショートについて見ていくとき、さらに一次創作と二次創作で分けて考えていきたいと思う。  大前提として共有されているのは、少ない文字数の制限からテーマの一貫性が強いというあたりである。まぁ、当たり前でもある。最初に書いていることと結末が関連付けられなければ、その文字数の制約内では相当奇天烈で読みづらいという印象を与えることになりかねない。  一次創作のショートショートで真っ先に思いつくのは、やはり星新一である。登場人物のシンボル化、読み進めていけばわかる不気味さと、隠れている未来への皮肉(未来を予見していたのかどうか、それは神のみぞ知る)。読んだ人に突き刺さる印象的なものだ。その彼でさえ、テーマの一貫性は逆説であれど貫かれている。「白い服の男」では「戦争と平和」を、それ自体は多くも語らないものの、問題提起してみせた(ととることができる)。  二次創作のショートショートは、主にネット創作…

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