遅い世界の必要性 ~SNSと批評から

 つい最近に呟かれた作家である坂上秋成氏のツイートが、ここ数日、自分に常に問題提起している、という話をします。  文脈を捉えてまとめてみると、「作家が自分の作品を宣伝するのは、今の社会・経済状況の厳しさを鑑みても、何らおかしいことではなく、そして作家と消費者の関係や意識は変化していくべき。作品は今や初動で決まりつつある」ということから、消費者のあり方を提起した上で、批評とインターネットについて、  眠すぎるので遺書的にラスト呟くと、本当は「面白いけど初動が微妙なもの」の価値を守っていくのが多くの人に嫌われる批評という仕事の重要な役割なんだけど、真にいい批評は消化に時間かかるので、高速性極まったネット世界と相性悪すぎるので、どこかに「遅い世界」を求める必要は絶対にあるよ。— 坂上秋成 (@ssakagami) 2016年10月12日  という考えをツイートされていました。  僕の欠点は、一点突破の文章しか書き尽くせないことです。一本筋の文章はネット社会と相性がいいんです。誤解を招かせる暇もなく展開される理論は、初動の早さによって広まっていくものです。一方の批評は、幾本の筋が一本の筋にまとめられて主張が考えられていて、読むのに時間を要し、得てしてティーンズに評価が低く、初動の遅い作品をアシストしようとしても批評自体も初動が遅いのでなかなか広まらないという悪循環に陥りつつあります。  SNSによるタイムレスなコミュニケーションで、物事を時間を費やして考える、とい…

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